未来はこの手の中に

君がステージに立ってくれる限り

全てのジャニーズJr.にありがとう

 

デビューが決まった華々しいメンバーの裏に歯を食いしばってる人がいることを決して忘れてはいけない。

その事はデビューした人達が1番忘れてない。

 

King&Princeの6人があまりにも眩しすぎて、その眩さゆえに不条理に責められることもあると思います。その全てを受け入れて6人はさらなる輝きを放っていくと信じています。

 

私がこれまでで印象的なのは斗真くんが語る嵐のデビューコンサートの出来事。松潤、相葉ちゃん、ニノ、そして斗真くん。この4人はMAINというグループとして横一線でジュニア活動をしていました。この4人でのデビューが囁かれていた矢先、嵐のデビューが決まったんです。そこに斗真くんはいなかった。誰もがそこにいると思った斗真くんが。それは今でいうとキンプリの中の誰かが一人だけいなかったような状況じゃないかな。

「僕はデビューできなかった落ちこぼれなんで」

後に斗真くんはそう溢した。CDデビューできない=売れてないという考えを払拭したのは斗真くん自身だけど、当時の10代の少年の斗真くんからしたら"落ちこぼれ"だと思ってしまった気持ちが痛いほどわかる。決して斗真くんの力量が足りなかったとかじゃない、あの日あの時のタイミング、運命としか言いようがないんだと思う。

良くも悪くも社長の勘というのかフィーリングというのかそういうものでタレント人生決まっちゃうのがこの事務所なもんで。でもすごく長い目でみるとその人に合ってる場所に立ってるなと思うのでやっぱり社長の勘というのは凄いと思う。

 

兎にも角にも、斗真くんは嵐としてデビューすることは叶わなかった。そして嵐のデビューコンサートについた。いわゆる同期のバック。それは10代の少年たちにとってショッキングな出来事だったことに間違いありません。その時の心境を最近になるまであまり口にしなかった斗真くん。数年前(ウロボロス主題歌に嵐のsakuraが決まったタイミングに近かったと思う)斗真くんのブログで「イヤイヤその現場にいた」と書いていた。時間が経ったからこそ言える心境だったろうなと思います。あの黄金期時代は今よりも「デビューが絶対」だったし、10代のうちにデビューできなければやばい状況にあった。悔しさは今の子達よりもひとしおかもしれない。

 

なんで俺が…という思いを抱いて踊ったバック。そんなコンサートの最後に櫻井翔くんが

「今まで付いてきてくれたファンの人と、たくさんの友達と、一緒に頑張った全てのジャニーズJr.にありがとう」と挨拶をした。

斗真くんにはその後肩を抱き小さな声で「斗真、本当にありがとうな。」と言ってくれたそう。

 

その言葉は、その場にいた「なんで俺が…」と思ってたジャニーズJr.みんなの心を無視しなかった翔くんの優しさだったと思う。全ての悔しさを抱きしめようとした10代の少年にとって精一杯の言葉だったと思う。その精一杯の"ありがとう"をどう受け取るかは相手次第。その"ありがとう"に背を向けてしまう人もいたと思う。

斗真くんはその時に、…いや本当は時間がかかったかもしれないけど、"ありがとう"を受け止められた人なんだ。

多分いま、同期として顔を合わせてるみんなはそうした思いを抱きしめられた人達なんだと私は思います。そして、そういう人達の気持ちを汲み取った上で前に立ち続ける強さと優しさを持った人達が今もキラキラとステージに立ち続けている、と思うんです。

 

いつかみんなで顔を合わせて笑い合っててほしい、一緒に頑張ったキンプリと全てのジャニーズジュニアにそう願います。