未来はこの手の中に

君がステージに立ってくれる限り

平野紫耀くんにとっての関西

 

今ジュニアのトップにいる平野くん。彼の瞳にはどんな景色が映ってるんだろう。

 

私には平野くんが暗い海の底にいるように見えて仕方ないんです。あくまでも私には。今年に入ってくらいかな、そう見えるようになったのは。

それまで澄んでた彼の瞳にきらめきがなくなったように思えて仕方なくて。でもそれは私が関西ジュニアとして活動していた時の彼を応援していたから、そう見えちゃうのかなとも思う。

関西時代のファンのエゴなのかな。私は今の平野くんを見る機会はなかなか少なくて。見たとしても表舞台に立つ彼だからキリッとしてて。張り詰めた糸を切れさせないよう必死に立ってる。なにかの拍子にピンと張り詰めた糸が切れてしまったら平野くんが壊れちゃうんじゃないかなって感じるときがある。だから怖くて。関西時代のふにゃっとしてて仔犬のように笑うフワフワした末っ子平野くんを無意識に探してしまうんです。Mr.KINGとしての平野くんを応援してる人には煌めいて見えているのかもしれない。もしかしたら平野くん自身も今のほうがいいのかもしれない。ほんとは全然張り詰めてなくてイキイキとしてるのかもしれない。

アイドルって見る人によってぜんぜん見え方も違って。だから"偶像"なんだと思うし、見え方が違うからこそ惹かれるんだろうな。

だから今回は私なりの考えを書きなぐろうと思います。全く違う考えの人もいると思います。いて当然なんです。結局は本人の心のみぞ知るわけだし。

 

今の平野くんは関西時代にあった無邪気さを無意識に閉じ込めてしまってるように感じるんです。それは平野くんを取り巻く環境がそうさせたんだと思う。無理矢理にでも彼が大人になるしか術がなくて。気づかないうちに自分自身が変わっていくのを本人が不安になってるのではないかと。

 

以前はパッと花が咲いたようなクシャクシャ笑顔で見てるこっちまで笑ってしまってたけど、今の平野くんの笑顔は見てて苦しくなる。なんでかは分からない。笑ってるはずなのに影が見える。その影に平野くんが飲み込まれてしまうんじゃないかと漠然と思う時がある。でも私は平野担じゃないし、所詮まいジャニの時にずっと見てたくらいだから。うん、ほんとは全然違うのかな‥。

 

トップに立つということはジュニア活動において嬉しいことじゃないですか。平野くんにはそれを感じなくて。トップで引っ張ってやろう!!!って勢いとか売れてやる!デビューしてやる!!!ってギラつきを感じない。

むしろトップに囚われてセンターに立っているようで、、、。

映画の主演も決まって、帝劇でジュニア単独の主演を務める。この状況の中でもがき苦しんでるように見えて仕方なくて・・・。もっと自由に羽ばたきたいんじゃないかな。

でもセンターに選ばれるっていうのは残酷で、センターに立つために何でもする覚悟の子が選ばれず、望まなくともセンターに選ばれる子がいる。むしろ望まずとも掴みとってしまう事の方が多い気が。どちらも苦しいのは一緒だけれど。

 

ジャニアイのセリフの中で「辛かったんだよ!大劇場のセンターに突然立たされて。プレッシャーに押しつぶされそうになった。…先輩だっているんだぞ!」というセリフがあった。あぁ、これが今の平野くんの苦しみか…と。

入所してすぐに最前で立ってきた平野くん。前に立つということは、必ず後ろがいるということで。前に立てない苦しみもあれば前に立たねばならない苦しみもあるんだなぁと胸がきゅっとなった。

 

ジャニさんにはこの未来が分かっていたんじゃないかと。

いずれ必ずセンターに立つであろう彼に関西という場所を与えたのはホームを作ってあげたんじゃないかと思ったんです。名古屋の子なら東京だってよかったはずなんです。関東だってジュニアの番組があったし、平野くんならシュッとしたイメージでも通せただろうし。それでも「関東と関西どっちがいい?」という選択肢を与えたのがジャニさんの愛情なんだろうな。

 

ポポロの10月号の連載で関西時代にタイトルをつけるとしたら?という質問に

「基盤かな。平野紫耀の基盤時代。僕の土台をつくってくれた時代です。」

「関西を選んでよかった」という言葉があった。関西時代を知ってる私にとってこれ以上ない言葉だった。

 

平野くんってよくも悪くも好き嫌いが分かりにくい。何が1番大事なんだろうって掴みきれない所があって。明日にでもフワッとどこか遠くへ行っちゃいそうなそんな感じ。そんな平野くんから、あぁ大切なんだな…ってハッキリと伝わってくるのが関西の仲間だった。

 

今のジャニアイの基盤でもある、ジャニーズフューチャーワールド。私の永遠のオアシスジャニフワ。1年ぶり以上に平野くんは関西ジュニアと同じステージに立った。そこは平野くんがジャニーズとして初めて足を踏み入れた梅田芸術劇場。そこに座長として帰ってくるのは本人も感慨深いものがあっただろうな。「おかえり」って関西の空気が温かくて大好きでたまらない空間だったな。

関西ジュニアの仲間が隣にいると平野くんの顔がほころんでいって張り詰めてた糸が切れていってた。平野くんから欲しがるように関西ジュニアとの出番を増やしてて。その姿は紛れもなく関西ジュニア・平野紫耀だった。仲間を見渡して末っ子のようにクシャクシャに笑う彼は私が知ってる平野くんだった。きっとこれは未来のスターになるであろう平野くんへ、ジャニさんからのかけがえのないプレゼントだったんだろうな。

 

かつての黄金期を先導したタッキーの10000字インタビューのタイトルは「ずっと弱音を吐ける相手が欲しかった」だった。たくさんの責任を背負い込んで引っ張ってきた男の溢した切実な本音だったんだと思う。

 

だからこそ平野くんには弱音を吐ける仲間を、場所を与えてくれたんだろうな。この考えが私のエゴでも勘違いでも何でもいい。平野くんが心を休ませられる場所は関西なんだ。間違いであろうといい。私の瞳に映る平野くんはそう語りかけてくれてるから。

 

大好きな仲間の名前入れたお菓子を渡したのに気づかれなくて捨てられて喧嘩して泣いて仲直りしたりしたね。ベルト譲ってもらうのジャンケンで決めて平野くんが勝ったのにコッソリ相手の鞄に入れて譲ったりもしたね。初めて入ったユニットが大好きで歌が上手くなりたい!って練習したね。見学に来た仲間をブランコから嬉しそうに眺めてたりもしたね。かつて自分が猛練習して一緒に踊ってたパフォーマンスを仲間が踊ってるステージを見学して俯いてた事もあったね。関西にいたからこそだよね。大事な関西の時間だよね。

 

だからきっと大丈夫。

もし本当に平野くんの笑顔に影がかかっていたとしても、きっと仲間が君を見放さない。いや、見放せない。多くを語らないし、本当に大事なものほど手を離してしまいそうな君だけど、そんな君でも絶対に最後まで本当の意味で手を離さないでいるのがココだから。過去形になったとしても、もうステージに立つことはないとしても、、、変わらない。

君の心が関西時代を基盤だと、関西を選んでよかったと言ってくれる限り。