未来はこの手の中に

君がステージに立ってくれる限り

とにかく"ごちそうさん"

私はとにかくごちそうさんが好きだ。

f:id:churatoma:20170202192138j:image

 

リアルタイムで放送されていたのは2013年なので、恐ろしいことに4年前になる。しかし私にとっては今でも朝ドラの中で不動の1位の存在である。現在、BSプレミアムで再放送されており、何回も見ているにも関わらず今シーズンの中で1番楽しみにみている。何回見ても飽きないのだ。

 

もちろん大好きな西畑大吾くんをこのドラマを通じて好きになったからという理由もかなり大きい。いや、むしろ8割くらいはこれかもしれない。(おっと早速茶番疑惑)し!か!し!残りの2割の厚みもすごいんやで〜!!!

 

なんでこんなに私はごちそうさんが好きなんだろう?

1つの理由として、生きる根底を教えてくれたからだと思う。

 生きるために食べる事は必要不可欠だということを温かいストーリーの中で教えてくれる。そんな事当たり前じゃないかと思うかもしれないが、意外と当たり前すぎて気づかないのではないだろうか。

 

どんなに悲しく人生のどん底にいたとしても、必ずお腹は減る。それは人が生きようとしているから。食べなきゃお腹は減る。それは嬉しい時も悲しい時も。

当たり前すぎて気づけない人生の大事なことをこの朝ドラに教えてもらった。

 

そして登場キャラが憎くて可愛い!

主人公のめ以子はとにかく食いしん坊。単純。人に流されやすい。典型的な日本人気質。それゆえに純粋無垢。純粋無垢な真っ直ぐさに視聴者としては心惹かれてしまう。

f:id:churatoma:20170205215559j:image

学生時代は目標もなく特技もない、、、そんなめ以子が見つけた生きがいが、「ごちそうさん」と言われることだった。

そんなめ以子の旦那さんが悠太郎さん。

f:id:churatoma:20170205215653j:image

通天閣と呼ばれるほどの高身長。東大を出ており優秀。それゆえに頑固。理屈っぽい。しかし意外と単純(?)幼なじみを忘れられない女々しい一面もあり、1度は浮気(?)がばれ離婚寸前!?まで陥り家を出て行くが、結局め以子のカレーが忘れられず帰ってくる可愛い人。

 

悠太郎さんの嫁ぎ先にいたのは悠太郎の姉、和枝

f:id:churatoma:20170205215749j:image

これがまーーーぁいけずなお方!繊細で気が使える性分が故のありとあらゆる手法を使いめ以子にいけずを施す。しかしながら、め以子の家具を押し車を引いてタンスなどもせっせと運んでみるなど、むしろいけずをする方が大変なのでは…?と心配になるチャーミングな一面もある。

 と、まぁ出てくるキャラクターがひと癖ありつつも、癖があるからこそ愛らしいキャラクターばかりなのである。

もちろん朝ドラというのはそういうものだと言われしまえばスン…となるしかないのですが(笑)

 

食事とひと癖ある可愛いキャラクターがかけ合わさり、ほんわかしたストーリーに思える。しかしこれだけでは私にとってここまで心に残る朝ドラにはならなかったと思う。なぜここまで私がのめりこんだか。それは戦争が大きく関連していたからだ。

 

ごちそうさんは100回を過ぎてから少しすると戦争時代に突入する。

f:id:churatoma:20170205215858j:image

そして、ラストまで戦争が関連してくる。およそ40話くらいは戦争が大きく関わる。戦争について書いてしまうとめっっっちゃくちゃ重たくなってしまうのは目に見えているのですが、ごちそうさんというドラマに戦争はかかせない。

なぜなら食は戦争によって大きく左右されたからである。め以子は家族のために食事を作り、みんなで食卓を囲むことを大切にしていた。

f:id:churatoma:20170205220022j:image

それがめ以子の人生といっても過言ではない。

しかし戦争はそれを許さなかった。

 

大事な息子2人を戦争にとられ、悠太郎さえも戦争に連れて行かれてしまう。空襲から逃れるため、いけずをされ続けた和枝の所へ疎開し一人ぼっちで食事をする。ずっと誰かと食事をしてきため以子にとって、それがどれだけ孤独で辛いことか。このあたりは私自身、当時見るのも辛いほどだった。しかしその過酷さが私に戦争とはどれほどまでに愚かで残酷な出来事だったのか改めて語りかけてくれたように思う。

 

そして何より戦争がめ以子から奪ったものは息子、活男くんである(泣)

f:id:churatoma:20170205220130j:image

船のコックさんになり、兵隊さんのごちそうさんを聞きたいと自ら志願し戦争の地へと向かうかっちゃん。め以子と同様、当時の私はお家でごちそうさん聞いとき!!!とテレビを抱えて叫んでいた。…すいません、ちょっと盛りました。

冗談はさておいて、小さい頃から食べるのが大好きで、め以子と一緒に料理をしており、め以子と1番似た考えを持っていたかっちゃん。

f:id:churatoma:20170205220159j:image

め以子にとっても、1番身近な存在だったと私は思っている。長女のふ久ちゃんは悠太郎さんに似た傾向があり、むしろめ以子とは対象的。長男の泰ちゃんはめ以子と悠太郎の長所をうまくまとめたようなできる子。穏やかで、め以子をふわっと包むような感じ。そしてかっちゃんはめ以子に似ており楽天的。め以子にとって、手のかかるけれど可愛い男の子だったのでは。いや、間違いなくそう。絶対。(食い気味)

そんなかっちゃんを戦争でなくした。私は今だに「私の大豆な男の子」週を涙なしで見れた試しがない。むしろ私がかっちゃん産んだんちゃうか?レベルで号泣している。

 

後から届けられたかっちゃんの日記には、夢の中で今日もお母ちゃんのオムライス食べられへんかった。アイスクリン食べられへんかった。プリン食べられへんかった。と、食事が大好きだったかっちゃんらしい内容。もうここで私目が開かねぇレベルで泣いてるから。(真顔)

かっちゃんのお葬式では、かっちゃんが夢で食べられなかった食事が豪華に並べられみんなで涙を流しながら食べる。もうここが大好きで、切なくて悲しいシーンである。この時はまだ西畑担ではなかった私だが、このシーンがごちそうさんの中で1番心に残っている。

 

そして後から知ってビックリしたのだが、元々ごちそうさんを書くキッカケが兵隊で死んでしまった子の食事を食べたいという日記を脚本家の方が見たからだという。

これってかっちゃんやん!!!

そんな大事な役を西畑大吾くんに与えられたことがほんとに嬉しかったなぁ。

 

後はユーモアを忘れない脚本が好きだった。遊び心の聞いたタイトルは今思い返してもワクワクさせられる。それと同時に私の1口メモのようなものを添えてみる。

 

第1週「一期一会」(苺)

:め以子の幼少時代。源ちゃんのよさはここから始まる。(早い)
第2週「黄身と出会った」

:悠太郎と出会う。ひたすら悠太郎が通天閣と言われる。
第3週「なっとうくう!」(納得=納豆)

:悠太郎を好きになる。分かち合えないはずだった二人がだんだん打ち解けていく姿が可愛い。
第4週「こころをコメて」(心を込めて=米)

:人に食べさせる喜びを知る。め以子の根本が作られる週だと私は思う。
第5週「フォンとうの気持ち」(フォン)

:め以子が西門家へ嫁ぐ。め以子にフォンの作り方を教えるお父さんがいい。泰造が芸人ってこと完全に忘れる。
第6週「こんぶねーしょん」(昆布)

:め以子文化の違いに戸惑う。ここに出てくるうどんがまじ美味そうなんだよな〜!
第7週「たいした始末」(鯛)

:和枝にいけずされる。もうやめたげてー!って叫びたくなるが時折チャーミングにも思える。
第8週「ごめんなすって」(茄子)

:希子(義妹)のお見合い。とにかく酔って入ってくる師匠に必見。
第9週「君をあいス」(アイス=氷)

:師匠(義父)のことで悠太郎と揉める。頑なに父の事を拒む悠太郎。
第10週「祭りのハーモニー」(鱧)

:師匠と家族が少しだけ心通じる。
第11週「大嫌いっていわしたい」(鰯)

:和枝に好きになれへん宣言される。私を追い出すんはアンタやってセリフが心に残る。
第12週「ごちそうさんまでの日々」(秋刀魚)

:関東大震災。家族をなくした女の人が食事を拒む。最後に泣きながら秋刀魚を食べるシーンは人間の生きる力を感じた。
第13週「ふくが来た!」(ふ久が来た=河豚)

:長女の誕生。ここで師匠こと正蔵が戻ってくる。家族団欒でお正月を迎える。おせちの意味付けがタイトル同様チャーミング。
第14週「アイスる力」(アイスクリーム)

:子供が3人生まれ肝っ玉母ちゃんになっている。アイスクリンをせびるかっちゃんがひたすらにかわいい。
第15週「今日でおわカレー」(カレー)

:悠太郎の浮気。悠太郎の株が急暴落した週(笑)
第16週「汁の棲み家」(つゆ)

:正蔵の最期。明日のご飯なんやろなぁ。と最後に会話したという幸せな最後に涙が止まらない。

第17週「贅沢はステーキだ」

:戦争に突入。贅沢は敵になるが、ブチ切れため以子が肉の塊ごと買う。め以子らしい週。

第18週「乳の教え」

:源ちゃんが戦争から戻ってくる。食べる事は殺すこと。命をもらうこと。食事の意味を教えてくれる心に残る週。

第19週「貧すればうどんす」

:闇市で食べ物を手にする。食べることすら競争になる。悠太郎さんが源ちゃんに牽制球投げるのがたまらなく可愛い。馬介さんが素敵な週。

第20週「私の大豆な男の子」

:活男の出征。活男を行かすのは僕です。そう言った悠太郎さんの決意に泣いた。とにかく泣く。

第21週「悠太郎の卵」

:悠太郎の逮捕。安全な町を作りたいと願い続けてきた悠太郎の思いが裏腹に出てしまう。ただただ悔しい。悠太郎も戦争へと出征してしまう。

第22週「い草の味」

:ふ久の出産。泰介への赤紙。め以子が1番孤独になる。見ていて辛かった週。でも生きるってこういうことなんだろうなと。

第23週「いもに見てろ!」(芋)

:源ちゃんと室井さんと芋を売る。泰介が戦争から戻ってくる。戦争に巻き込まれた人達も自力で立ち上がらないといけないと人の強さを感じる。

第24週「チョッコレイトな開戦」(チョコレート)

:アメリカへの憎しみが募るめ以子。活男の日記が届き、お葬式をする。め以子の母親としての在り方が描かれる。かっちゃんはもうお腹空かへんねんな…とつぶやき涙を流しながら食べるめ以子が心に突き刺さる。

第25週「とんだごちそう」

:悠太郎が帰ってくる。モリスと出会い、アメリカへの憎しみが薄れるめ以子。とにかく終わりが近づいてて寂しくて仕方なかった。

 

もう書きたいことが何だったのかまとまらなくなってきたが、私はとにかくごちそうさんが好きだ。

書きそびれたがめ以子の幼なじみの源ちゃんも、このごちそうさんの中でいい味を出している。(よっしゃ!上手いこと言った!)

f:id:churatoma:20170205225810j:image

め以子をずっとそばで見守り、想い続ける。不器用でぶっきらぼうだけど温かい。最高の恋叶わぬ役なのだ。…ワシと一緒になるか?というセリフにはキュン死にしそうだった。ジャニヲタはこの役どころ弱いんじゃないかな。 悠太郎とは永遠のライバルのような存在でお互いがずっと意識し合ってるのが可愛い。これもごちそうさんの大きな見所だ。たしか45話あたりだったと思うのだが(うろ覚え)悠太郎と源ちゃんが言い争うシーンはキュン死に確定である。

「うちの嫁さんはなぁ!ごっつかわえぇんや!」

これを悠太郎さんに言わせた源ちゃんナイスー!!!ありがとー!!!ファーーー♡

今すぐめ以子になりてー!と心から思った私。(真顔)

 

ほんとに改めて何を書きたかったのかいよいよ分かんねーが、とにかくごちそうさんが大好きー!!!BSの再放送今の生き甲斐ー!!!

見たことない方是非見てほしい!!!

 

後に夫婦となる主役の2人という終わってからもごちそうさん♡な結末のごちそうさん最高!